MBAには3ヶ月強の長い夏休みがあり、学生は世界中に散らばってインターンをしている。で、自分はいま金融街の代名詞、ニューヨーク・ウォールストリートにあるファンド運営会社で働いている。
この会社がなかなかに面白い。

ファンド資金をクラウドから調達するという文脈ではFin-Techに分類され、収益モデルはヘッジファンドのような運用成果報酬であり、投資対象はマンハッタンの商業不動産がメインで、クリエイティブ部門を持って開発・再生からサービス運営までほぼ一社で行うという自由奔放なビジネスだ。

数字に強い金融マンたちと、大手金融機関で元ヘッドエンジニアだったCTO率いるTechチーム、デザイン&マーケティングのクリエイティブチームがひとつ屋根の下で働いている。自分が所属しているチームのリーダーは、コロンビア大学MBA卒で、マッキンゼーとプライベート・エクイティを経てジョインしたグラマラスなお姉さん。頭キレまくりで、英語力を抜きにしても全く歯が立たない。

これまでのキャリアでは経済動向に余り引っ張られないビジネスをしてきたけど、今回はファンドビジネスの特性上、投資目線でNYや世界の状況を把握するために市況データの分析をしまくったリ、金が金を生む金融ビジネスのカラクリを理解して気持ちよくなったり、新しいマーケットで資金調達するための規制や税制度を読み込んで眠くなったり、と日々新しいことばかり。一方でスタートアップ感もあるので、インターンと云えど事業提携に向けた会議とかにも参加させてもらえるほど風通しが良く、学ぶことが本当に多い。MBAの授業とは全く学び方の角度が違う、刺激的な2ヶ月を送れている。

とはいえこの環境を手に入れるのはかなり大変だった。「英語力がクソ過ぎて話しにならねぇ」レベルの日本人がアメリカのイケてる企業にインターンとして受け入れてもらうにはそれなりの覚悟が必要だ。今の会社に受かる前に10社以上選考で落とされたのに、一番働きたかったところからオファーをもらえたのは運がよかった。

ちなみに英語力に関しては、1年前よりはややマシにはなったと思うけど、それを除いてもMBAでの生活よりも仕事の環境の方が圧倒的にやりやすいことに気づいた。ビジネスでは専門用語は出てくるものの、会議やタスクの目的ははっきりしているしお互いに理解し合えないとプロジェクトが進まないという危機感からもある程度ネイティブな同僚も忍耐してしょぼい英語に付き合ってくれる。一方で、MBAでの生活は話題が変わりまくる上に知らないとついていけない文化的な会話も多くて、しんどい。英語力も仕事している方が話す機会も多く、伸びると思う。

大学生の頃、ウォールストリート日記というブログを読んで憧れていたこの世界に、10年以上を経て少しでも浸れたことは感慨深い。

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