この週末はフルブライトのセミナーに参加してきた。

フルブライト奨学生として70ヶ国からアメリカに留学してきている学生130人がフィラデルフィアに集まり、3泊4日ホテルに篭って「Presidential Election(大統領選挙)」について学び、議論する合宿。政治にまるで興味ないし課題・宿題でMBAライフは忙しいので行くのをやや躊躇っていたが、なんとも最高な経験になった。

要約するとコンテンツは、

・アメリカの選挙制度について大学教授らによるレクチャー
・参加者の中から大統領候補を選び模擬選挙を開催
・朝昼夜すべて皆で一緒に食事してひたすらネットワーキング
という感じ。

フルブライト生らしいまとめは日本人同期フルブライターによる投稿を参照してもらうとして、ちょっと違った切り口でこのイベントの感想を書いてみる。

Presidential Electionを学ぶ絶好のタイミング

今は4年に一度(前回はオバマの再選なのでガチな選挙は8年ぶり)の大統領選というタイミングかつ、候補者の一人である不動産王ドナルド・トランプが引っ掻き回してエンタメショーを繰り広げる史上最高に見応えのある選挙シーズンの真っ只中。

日本では政治には1ミリも興味がなかったけど、アメリカに来て大統領選(特にディベート)を見ていると普通に面白い。大雑把にメカニズムの違いをあげると、日本は政党内でリーダーを選ぶので政党内・政治家間での人脈がモノをいう年功序列システムだが、アメリカの大統領選は各候補者がピンで参戦して政党内で1位になるために他の候補者を叩いて生き残り、その後共和党vs民主党のトップ同士で決着をつけるバトルロワイヤル形式。なので、金と知名度があれば政治経験ゼロでいきなり大統領になれる。

半年をかけて50州で州ごとに順番に選挙を行なっていく形式で、州の選挙日前には毎回テレビで生討論(ディベート)が行われる。これがかなり見応えがあって、MBAのクラスメイトも多くが興味津々で見ている。(誰かの家に集まって一緒にテレビ見てる人もいるほど)

ドナルド・トランプがマジで大統領になったらどうなるの?

今回の選挙はドナルド・トランプのワンマンショーと化していて、最初は「いくら目立って知名度あってもまぁあれはナイでしょ。」という反応だった人達も、トランプが1位を独走している状況を見て、マジで大統領になったらどうなっちゃうの?と思い始めていたりする。

フルブライトセミナーでも参加者からの質問はトランプネタが多く、それに対し専門家から生の返答をもらえるのは有意義だった。「例え彼が大統領になっても、議会の権力もあるから今掲げてるアグレッシブな政策の実現は難しいしそんなに心配することはない」とのこと。ほんとかな・・。見てみたい気はする。

参加者は専攻も国籍も様々で、MBAとは全く違う出会いや刺激

MBAでは文字通りビジネスを学んでいるが、フルブライト学生の専攻はバラバラ。MBAは2人くらいしかいなかった。というわけで全く異なるバックグラウンドの人々とネットワーキングできる良い機会だった。

ある講演中、隣に座っていた数学専攻のオーストラリア人が急に数式をメモり出した。話してみると、あるアルゴリズムを友人と開発中で、グーグルに売ろうとしているとか。数学専攻と聞くと、数学者になるイメージしかなかったけど、コーディングしまくってて実はTech業界ど真ん中だったりする。自分は大学受験の時、文系ができないから理系→といっても数学科とか物理学科とか意味不明なのでなんとなく抽象的な建築学科、という浅はかな理由でサイエンス系専攻を切ってしまったが、今となってはプログラムもバリバリ書けて、アイデアを自分で形にできる彼らがうらやましかったりする。

また、MBAの留学生は国籍に偏り(人口に比例して中国・インドがマジョリティ)があるけど、フルブライトは聞いたことない名前の国からも平等に(1ヶ国1-3人)来ている。そんな様々なバックグラウンドのフルブライト生と4日間で仲良く慣れたのはデカイ。

全員留学生なので英語がいつもの10倍楽だった

いつもほぼ全員ネイティブでめっちゃしゃべるのが早いMBAの環境にいるとサバイブするのが本当にしんどいが、フルブライトは全員留学生なので、断然議論のスピードもゆっくり目で楽だった。といってもオーストラリアとか英語ネイティブもいるし、ヨーロッパ系はほぼネイティブだし、相変わらず下位20%くらいの英語力であることは否めないけど、それでも久々に緊張感なくやれる環境は心地よかった。

傾向としてMBA生はガツガツしているけど、フルブライトはややおっとり系というのもある気がする。ウン千万円を自己負担して(借金して)キャリアアップしに来ているMBA生に対し、奨学金をもらって主に研究に来ているフルブライト生という立場の差もあるだろう。ただ意外にも母国で会社を経営している(た)フルブライト生も何人かいてビジネスネタで盛り上がった。

そんな夢のような4日間も終わり、明日はアメリカ人7人&自分という地獄のグループワークがあるので早速現実に引き戻してくれそう。

というわけでまとめると、奨学金ももらっている上にこんな素敵なイベントまで開催してくれるフルブライトには感謝してもしきれない!Give back to Societyできるようにがんばります。
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