8月中旬のLaunch(MBAのキックオフイベント)に始まり、学年イチ英語に苦しみながらもなんとか最初の学期を乗り切った安堵感に包まれつつ、MBAライフを振り返ってみる。

怒涛の4ヶ月を一言でまとめると、「英語力がクソすぎて話にならねぇ」というところだろうか。学生時代に語学留学もしたし、20ヶ国くらいは旅したし、シリコンバレー3ヶ月滞在でもある程度英語を使う機会もあった。そこからTOEFLで死ぬほど追い込んで70点から105点まで上げたことで、「日本人の中では割りと英語できる方だ」くらいのささやかな自信は持っていたのだが、入学早々400人いる同級生の中でカタコトなのは自分だけだというショッキングな事態を知り、絶望的な気持ちからスタートした。

頭のキレるやつらが集まっているMBAで、 中でも8割以上がネイティブな米国MBAであり、話すスピードが早いニューヨークにいる、という三重苦な英語環境にいることは差し引く必要があるものの、自分でもびっくりするくらい着いていけなかった。自分は純ジャパと言われる海外経験が1年未満のドメスティックな日本人の中では、これまで相当に英語学習に時間と金を費やしてきた方だと思う。ところがMBAにきて、教授の話は50-60%、クラスメイトの発言は20-30%しかわからない。チームで一緒に課題に取り組むグループワークでは全く議論についていけないから、事前にお題を把握してこっそりかつがっつり準備してから望むなどのセコいやり方で切り抜けることもあれば、ぶっつけ本番で爆死することも多々あった。日本の英語教育がいかにクソであるかを心底痛感したし、オンライン英会話とか語学留学なんてお遊びとは次元が違うことを身をもって経験した。

ちなみに純ジャパMBAにとっての頂上決戦と言える『騒がしいBARでの対ネイティブ団体戦(聞こえない/スラング多すぎ/早すぎ/ジョークの前提知らない/誰も気をつかってくれない)』に参戦すると理解度が1%に激減し、発言することが全くできなくなる。なんとかしようと、全く違う話題で強引に割り込むなどの力技で抵抗を試みるが、それへの返答も同じくまるで聞き取れないという有様。これはマジでつらい。。

と、辛い話を出しきったところで、ポジティブな変化も書いておく。

ターニングポイントは10月初旬の、ひたすら打ちのめされた一週間だった気がする。まず、初めての中間テスト(マーケティング)ではクラスでビリ2をゲットした。その後、不動産クラブのケースコンペ(ある具体的な不動産投資案件に対し分析と戦略をチームでプレゼンする)に参加してたらチームメイトの半数がプレゼン本番に現れないというハプニングに見舞われぶっつけ本番で周りの2倍の量を話すはめになり人生史上最低のひどい棒読みプレゼンを披露した。もちろん結果チームは最下位。いままで口八丁で仕事を作ってきて自信があるプレゼンという分野で惨敗するのはなかなかメンタルをやられる状況だった。ただ、これで吹っ切れた。これが最低だ。これ以下はない、と。

結論から言うと、この頃を境に、できない自分を気にかけて常に救いの手を差し伸べてくれる最高なクラスメイトが現れ、サシで飲みに行くなど同級生とのプライベートな付き合いも増え始め、最終的に学期全体での成績では(おそらく)上位20%くらいに食い込み、遊びもかなり充実した。

さらには、来期から新設されるTech and the Cityという人気授業(Twitter, tumblr, Etsyなど有名なスタートアップに投資してきたUnion Square Venturesのパートナーが講師となり、彼らが投資しているスタートアップの創業者らと実際に膝を突き合わせその企業の成長戦略を議論し合う)に参加するための、倍率3倍のインタビュー選考に合格。また、2月にノースカロライナ大学が主催する、全米MBAを対象にした不動産開発コンペにNYU Stern代表として選ばれ、前回の学内コンペの大失態プレゼンをリベンジするチャンスも得た。

話が聞き取れない状態からよくリカバリーしたものだと自分でも思うが、どんなにつらくても(騒がしいBARでの団体戦でも)英語を聞く/話す時間を最大化することを意識していたので英語力も伸びたし、課題も基本的にすべてフルパワーでやったため多少はクラスメイトの役にもたち信頼関係を築けたことがよかった気がする。平均年齢より5歳ほど歳を取っている強みを活かし、オトナなやり方で良い成績をゲットしたことは否めないが。

なにはともあれ、早くもこれでMBAの4分の1が終わったことになる。8年間経営者やって後半はぬるま湯に使っていた環境から、学年イチのできない君に成り下がる環境に飛び込んだ気持ちよさを存分に味わっている。来年も打たれ強く成長しよう。

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