MBAプログラムが始まって1ヶ月。想像以上に忙しくなかなかブログを書く余裕がない。来週日本人のMBA受験生に向けてNYUの魅力をオンラインでプレゼンすることになり調度よい機会なので、ここにもまとめてみたい。ちなみにMBAの学生には日本人の受験生を増やす使命があり、今回の内容はバリバリのセールス記事だということを差し引いてもらいたい。良いことばかり書いているので、イマイチな面はまたそのうち。

さて、個人的にここ1ヶ月でNYUについて感動しているのは大きく2つ。ニューヨークはやっぱり刺激的な街だということ、そして起業環境としても魅力的ということ。

1. NYにおけるロケーション

まず第一に言いたいのは、NYUの立地がアツいこと。NYカルチャーの地理的中心といっていい気がする。不動産業界出身者としてエリア感を少し語ってみると、NYUのキャンパスがあるワシントンスクエアパークから五番街がスタートし、北にミッドタウン(オフィス街)、南はSOHO(高級商業地)〜ウォールストリート(金融街)、西にチェルシー(アート街)、東はイーストビレッジ(若者の飲み屋街)に囲まれている。なにかが起こっているのはまさにこの範囲だという気がしている。

例えばイベント。ニューヨークには(日本含め)世界中からすごい人達が訪れるので、自分から出向かなくても日常に魅力的なイベントが溢れている。しかもその多くはキャンパスから15分圏内で行われる。NYUでは先月はヒラリー・クリントンが講演してたし、今月はMorgan StanleyのCEOが来るとか。ちなみに今年のアート学部の卒業式スピーチはロバート・デ・ニーロだった。

また、この立地はアート、音楽などカルチャーという面でも震源地だと感じる。尖った文化の中心はブルックリンに移りつつあるが、メインストリームはやはりマンハッタン。ちなみに昨日ちょうど全学部を対象にした大学院新入生のウェルカムパーティがあったのだが、行ってみたらクラブでのRockライブだった。MBAのキックオフパーティも、貸し切りのディナークルーズで、DJを入れて船内はクラブと化していた。これを大学が用意しているとは、日本では考えられない。チャラいなNYU。

テック系の中心もこの辺りだ。GoogleのNYオフィスは2010年に19億ドル(当時1500億円)で購入したチェルシー(NYUの北西側1.5km)の巨大工場であり、さらに隣接する元ビスケットの製造工場をコンバージョンしたおしゃれ商業施設「チェルシーマーケット」の一部もオフィスにしている。これって実はすごく興味深い話である。その国々で最も優秀な若者を惹きつけるために最高にクールなオフィス環境をつくってきたGoogleが、NYでは元工場、東京では六本木ヒルズに入っている。つまり、NYでもっともクールと思われるのはチェルシーのリノベ工場群であり、東京で日本人を惹きつけるには六本木の超高層ビルである。NYと東京の違いを見事に象徴していると思う。他に有名どこだとSpotifyやQuirkyのオフィスもチェルシーで、SOHOにもテック系オフィスは多い。

一方で金融系を志望するNYUのMBA同級生には、まだ学校が始まったばかりなのにMidtownやFinancial Districtでインターンをし始めているやつもいるし、不動産クラブの飲み会ではファンドでバリバリ働きながらPart-time(夜間)でNYUで学ぶ学生と知りあったり出来て、リアルなビジネスに直結しているのを実感している。

2. 起業環境

最近のMBAはどこもEntrepreneurship(起業)の教育と実践に力を入れているが、NYUの環境は想像以上に整っていた。

まず物理的にはelabという全学部の起業志望者を対象にしたコワーキングスペースがある。ホワイトボードとワイヤレスディスプレイ完備の会議室や、3Dプリンター(やり方も教えてくれる)、コーヒーまで全部無料で、これで起業する気にならないやつはいないんじゃないかというくらいのバックアップ体制だ。

スタートアップチームを育成するサポートも手厚く、数ヶ月のメンター付き準備期間を経て、ピッチコンテストで3社に2400万円が賞金(!)として授与されるインキュベーションプログラムを運営している。また、学校が意識的に学部を超えたコラボレーション(ビジネス専攻☓コンピューターサイエンス専攻など)を後押しするために様々なネットワーキングイベントを開催している。自分はこのおかげですでにMusic Business専攻で元Appleかつ起業経験ありのコロンビア人と意気投合し、ピッチコンテストに一緒に出ることになった。彼と話していたのは、大学の価値は授業にあるんじゃなく、こういった創造を促す環境なのだということ。

NYカルチャーの中心にいることはアイデアを生み出したり実験するにも適している。Googleの話に戻ると、同社はシリコンバレー本社を開発の拠点とし、NYオフィスは実際にプロダクトをテストしたりプロモーションする場所と捉えているそうだ。

 

以上、まだ授業は始まって2週間程度なので、表面的な内容が多いが、これまでに感動したことをまとめてみた。
ちなみに英語にはめちゃくちゃ苦労していて、想像以上にしんどい。その辺りは次回書いてみようと思う。

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