シリコンバレーから戻って早10ヶ月。
2012年も終わろうとしている。

振り返ると、年初に立てたRe-startup(再起業)というテーマを黙々と進める1年だった。一応形式上は達成できたけど、成果はまだまだこれから。

年が明けると30歳という節目を迎える自分への20代最後のメモも兼ねて、今年1年をまとめてみようと思う。

 

再起業

思えば2012年の年明けはシリコンバレーの中心地Sunnyvaleという町で迎えた。
日本を発つ前の自分は、5年前に起業したときの「腐った日本の不動産業界をぶっ壊してやるというアツい想い」や「既成概念にとらわれない発想」が年月とともに徐々に硬直化していくことに不安と不満を覚えていた。

だから、facebookやairbnbのような世界を変える企業がほんの数年で誰も追いつけない大きさに成長できるIT業界や、そのほとんどを生み出しているシリコンバレーのエコシステムを学び、硬直化した自分の頭をアップデートするために3ヶ月間の滞在という行動を起こした。

コードも書けないやつがシリコンバレーでなにができるのか。なにを学べるのか。
スティーブ・ジョブズの「点と点が繋がる」という有名な話を借りれば、自分の人生にシリコンバレー、アメリカ西海岸という「点を置きに」行ったのだ。この「点」はいつどこでどの点と繋がるかなんてわからないけど、直感的にこの点は置きに行くべきだと感じていた。

現地のベンチャーキャピタルに席を間借りし、半インターンという形でお世話になることで、シリコンバレーの凄さを納得行くまで体感できた。副次的にはプログラミングも勉強し、多少なりともコードを書けるようになり、まさに今もサービスを開発しているところだ。

 

アメリカから得たもので今年立ち上げたプロジェクトが2つある。

 

FUCA

http://fuca.asia/

西海岸のサステナブルシティ「ポートランド」を訪れた時に閃いたアートコミュニティ構想を、400平米の倉庫にシェアアトリエ、イベントスペース、ラボ、カフェ、音楽スタジオが混在した複合アートスペースという形で実現したもの。

1月下旬にポートランドを訪れ、帰りの空港に向かう電車の中で日本のメンバーにスカイプでプレゼンしまくり、1週間で物件を抑え、1ヶ月でLLPを登記し、2ヶ月でコアな参加者約20人を集まり、3ヶ月弱で施設を正式オープンさせた。

これは、参加してくれたメンバー全員の努力のおかげに違いないが、自分が貢献したところで言うと、ポートランドという新しい刺激を受け、自分の目の前にある問題解決に情熱を持ち、スピードを優先させて一気に実行できたのは、まさに新しい場所を訪れ、新しい人に会い、頭に刺激を与えたことの賜物だったように思う。

 

DesignBuildFukuoka

http://designbuild.asia/

建築を学ぶ学生及びU29の社会人を対象とした、設計から施工までをチームで行う実践型教育プログラムで、アメリカのNPO「DesignBuildBluff」メンバー協力のもと、日本で初めて開催したもの。

自分が教育に関わるなんて、これまで1ミリも考えたこともなかったが、2011年末にユタシティを訪れたときに、友人が運営するこのプログラムの話を聞いて感銘を受け、日本でやったら面白いかも、と考えていた。(当時、あくまで面白い「かも」と文章に書いている

プロジェクトが実際に動き始めたのは、その友人が福岡に来ることになったことがきっかけだった。「せっかく来るなら、アメリカのプログラムを説明するトークイベントをやろう」という話に始まり、気がついたら「せっかくイベントやるなら、もうプログラムそのものをやっちゃおう」という無茶苦茶な流れに走り出し、12人の建築学科学生や若手社会人の参加者を集め、大学教授・建築家の協力のもと、6月から8月からの3ヶ月間にかけてプロジェクトを実行した。(作ったものはこちら。ちなみに、来年の第2期プログラムも計画中。)

FUCAと同じく、これも海外での新しい出会いによって突発的に生まれたプロジェクトだった。やはり新しい地、新しい人、新しい情報は触れ続けることで、日常の自分にはないアイデアをバンバン生み出していけるのだ。

 

これら2つのプロジェクトはシリコンバレーとは関係ないような気もするが、実際にはシリコンバレー滞在がきっかけとなり、そこで得たアイデアやノウハウもちゃっかり活かしている。チャンスを待つのではなく、自ら行動を起こして機会を作り出すことの大切さを改めて実感。(たしかリクルートの社訓が「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」だったかな)

これ以外にも、現在開発を進めているビジネス寄りのプロジェクトがあり、Re-startup(再起業)というテーマは形の上では進んだ1年だった。

しかし、別の視点では、自らの力に敗北感を味わい、それを肯定せざるを得ない1年でもあった。

 

敗北、そして次の勝負へ

というのは、会社設立から5年が経ったこと。
世間的には大したことないが、自分には特別な思いのある節目だった。

18歳のときに起業することを決め、24歳で起業し、5年以内すなわち20代のうちにある一定の成果(ここでは書かないが)を達成することを社会に出る前からの目標としてきたが、それが不達成に終わるのを挫折感を味わいながら迎えた。

失敗理由の分析はできているので、次の5年間でまた同じ目標に挑戦したいと思う。

 

仕事以外のことは長くなるので、後編に。

2012年を振り返ってみた~プライベート編~

 

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