12月8日、この日は僕が滞在しているPlug and Play Tech Center(以下、PnP)で、年に一度のEXPOが行われた。

出席者はピッチを行うスタートアップが30社、ジャッジを行うベンチャーキャピタルが70社、その他大企業スポンサーなども30社、そしてオーディエンス(彼らもたいてい起業家、VC)が400人超え。30社の3分ピッチに加え、VMWare社CTO Stephen Herrod氏によるKeynoteセッションや伝説的な投資家Ron Conway氏も登場したトークセッションがあり、シリコンバレーに来てまだ2週間の初心者には、めちゃくちゃ興奮する内容だった。

レセプション

ネットワーキングやデモの会場。ものすごい熱気。

まず、Opening Remarksが始まる前の時間では、ネットワーキング(交流)が行われた。僕はSunBridge Partnersの名札をつけていたので、「○○ partners」という名前からベンチャーキャピタルっぽいと察してか、アグレッシブな起業家にガンガン話しかけられた。彼らは勝手に自分のアイデアや技術、チームについてのプレゼンを始め、「ところでどんな分野に投資してんの?」と聞いてくる。詳しく知らないので、一応「(たぶん)クラウドとか・・・」と話してみると、「うちのテクノロジーはクラウドの一種だ」と結構無理矢理も含め、突っ込んでくる。このアグレッシブな姿勢はホントに見習う必要があると思った。日本でこんな人たちに会ったことはないっすもん。

近頃はfacebookを始め、「なんとなく思いついたアイデアを形にしてみたらユーザーがすごい付いて来て、たまたま知り合った知人に投資家を紹介されて、・・(中略)・・気がついたら時価総額数千億円になっちゃってました、というラッキーに見せかけるサクセスストーリーが流行ってるけど、個人的には絶対アグレッシブに自分で切り開いた起業家ストーリーの方が好きだし、そうありたい。

トークイベントの会場では投資家席が仕切られて豪華に用意してあり、投資家が最上位というシリコンバレーのヒエラルキーを目の当たりにした。ちなみにPnPに入居しているテナントは無料でこのイベントに参加できるが、一般で参加しようとするとなんと200ドル(!)もする。うっかり、ボッタクリだと思いたくなるが、クローズドで質の高いイベント運営の意思が伺える。

一般席とVC席の格差。

Plug and Playの CEO Saeed Amidi氏によるオープニングトーク。

VMWare社CTO Stephen Herrod氏によるKeynoteセッション。サーバー仮想化についてめっちゃ早口で語り続けてたけど、ついていけず。

ピッチの様子

AppGrooves柴田さんによる「シリコンバレーで起業した日本人が語るスタートアップガイド――受け入れられる投資家へのプレゼンとは」という記事にもある通り、ピッチの構成はやはり 1. Problem 2. Solution 3. Traction 4. Team 5. Future というものが多かった。デモ動画をを使ったり、TVCMのような口調で語ったり、というのもあったが、割とオーソドックスな印象。

ピッチの後には、参加者による投票及びベンチャーキャピタリストによるジャッジで、3社が表彰された。以下がその3社。

  • GIZMO:マルチチャンネルのマーケティングプラットフォーム
  • repost.us:メディア向けの連携プラットフォーム
  • mavizon:車とモバイルの統合ソリューション

GIZMOはMountain Viewのインキュベーター500startupsのプログラム参加組。さすがプレゼンの完成度が高かった。

個人的に面白かったのは、ファッションコーディネートアプリのVIZL

アプリが個人の趣向に合わせて服やアクセサリーを提案してくれたり、毎日のコーディネートまで提案してくれるようになるといいなー。

日本からは三菱地所が運営する日本創生ビレッジの日本予選を通過した2社(CACHATTOStudio Ousia)がピッチに参加した。素晴らしいプレゼンでした。

CACHATTO 坂本さん

Studio Ousia 山田さん

最後に、ロン・コンウェイ氏に質問した起業家とのやり取りが面白かったので、ちょっと紹介。彼は僕に勝手にプレゼンして来た起業家の一人。

「3年前にスタンフォード大で行われたロンの講演で、スタートアップやるならシリコンバレーにいないと始まらない、と言っていたのを聞いて、アリゾナからシリコンバレーに引っ越して来ました。で、次はどうしたらいいんでしょう?(会場拍手&笑)」
ロン「インキュベーターがたくさんいるじゃないか。(サイード氏を見て)ほら、ここにも。」
サイード「(若干困った様子で)ありがとう。」
ロン「付け加えておくと、3年前はたしかにシリコンバレーと言ったかもしれない。でも、今はシリコンバレーと同じ環境が他の都市にも整ってきている。」

ちなみに、その彼からは、その日のうちにLinked inのコンタクトが送られて来た。おそるべし行動力。

EXPOはもちろんのこと、PnPでの生活では、シリコンバレーの起業家たちの熱さを毎日のように感じている。この熱気を暖かいまま日本に持ち帰りたいと思う今日この頃です。

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